「なんとなく不調」は見逃さない!40代からの体と健康・糖尿病ガイド

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「なんとなく不調」は見逃さない!40代からの体と健康・糖尿病ガイド

〜知らぬ間に進行する糖尿病「まだ大丈夫!」が手遅れになる前に読みたいブログ〜

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こんにちは!
管理栄養士の小島です

最近、周りの友人や同僚が健康診断でひっかかったり、薬を飲み始めたりしていませんか?

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さらに疲れやすい、なんとなく体が重い、気分が晴れない
そんな“なんとなく不調”を感じていませんか?

忙しい毎日に追われ、「年のせいかな」と見過ごしがちな症状。

もしかしたら、糖尿病のサインかもしれません。

40代に入ると、そんな話が他人事ではなくなってきますよね。

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「自分は健康に気をつけているつもりだけど、このままで大丈夫でしょうか…?」

最近このような不安で患者様がご相談に来られることがあります。

忙しくて運動の時間が取れなかったり、暑くなってきてから、スポーツドリンクを日常的に飲んでいたり…。

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そんな生活を続けていると気づかないうちに、血糖値がじわじわと上がっていることがあります。

血糖値が上がると、糖尿病を発症する場合もあり、注意が必要です。

糖尿病は初期には症状がないことが多いです。
知らないうちに進行し、日本人の死因第2位である心疾患、第4位である脳血管疾患につながるため『サイレントキラー』とも呼ばれています。

 

でも、早い段階で気づき、生活を少し見直すだけで、予防や改善が可能な病気でもあります。

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このブログでは、糖尿病に関する正しい知識と、あなたが不安を感じたときに「今、何をすべきか」をわかりやすくお伝えしていきます。

そして、もし少しでも気になることがあれば、気軽に相談できるクリニックとして、私たちの存在を思い出していただけたら嬉しいです!今回のブログは

「なんとなく不調を感じる」
「最近疲れやすい、体が重い、目のかすみがある」
「喉がよく乾く、頻尿になってきた」
と感じている方必見です!

なぜ年齢を重ねると糖尿病のリスクが上がるのか?

皆さんは、糖尿病についてどの様なイメージを持たれていますか?

疑問 女性2

「よく聞くけど、、、実際にはどんな症状があるんだろう」

「尿に糖が出てくる病気?」

というイメージを持っているという声をよく聞きます。

実は、糖尿病は、「サイレントキラー(沈黙の病気)」とも呼ばれており放置するととても危険です。

怖いところは、その初期段階ではほとんど自覚症状がないことです。

少しの疲れや口渇、頻尿など、誰もが経験するような症状が糖尿病の初期症状かもしれませんが、多くの人はこれを年齢やストレス、生活の乱れのせいにしてしまいます。

糖尿病の初期症状に悩む

気づかないうちに病気が進行してしまい、合併症を発症してしまうと一度発症すると回復が難しく、日常生活にも大きな影響を与えることになります。

40代になると、体内の基礎代謝が急激に低下し、エネルギーを効率的に使えなくなります。

エネルギー不足
この変化は、年齢を重ねるごとに顕著になり、食べたものがそのまま脂肪として蓄積されやすくなるため、体重が増えやすく、特に内臓脂肪が増加しやすくなるのです。

内臓脂肪が多いと、血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなり、血糖値が高い状態が続きやすくなります。

インスリン 不足
さらに、ホルモンバランスの変化も糖尿病リスクを高める要因となります。

特に女性は、更年期に向けてエストロゲン(女性ホルモンの1種)の分泌が減少し、インスリンの効き目が低下します。

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これにより、血糖値が高くなりやすくなり、糖尿病を引き起こすリスクが増大します。

また、男性でもテストステロン(男性ホルモンの1種)の減少により、
同様に糖尿病のリスクが高まります。

糖尿病の合併症・併存症について

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、
糖尿病の合併症にはどの様なものがあるのか一緒に復習していきましょう。
糖尿病には3大合併症と呼ばれる合併症があり、「しめじ」をキーワードとして

し⇨神経障害
手足の痺れをはじめとし、進行すると立ちくらみ・下痢・便秘・尿が出にくいなどの症状が出ます

め⇨網膜症(目の障害)
目の血管が詰まったり脆くなったりすることにより、目のかすみ・ものがぼやけて見える・視力の低下などが起こります。

じ⇨腎臓病
透析を始める方の40%程度の方は糖尿病性腎症が原因です。
腎臓病になると、体内から老廃物が排泄できなくなり頭痛、体のだるさなどが起こり、末期に至ると寿命がかなり短くなります。

腎不全

また、これ以外にも糖尿病が進行すると、起こる併存症には「えのき」をキーワードとした

え⇨壊疽(えそ)
足の潰瘍や壊死(簡単にいうと腐ってしまう状態)してしまいます。
上記の神経障害により、進行しても気がつかない場合もあります。

の⇨脳血管障害
糖尿病により血管の障害が起こると、動脈硬化が進み脳梗塞の発症に繋がると考えられます。

き⇨虚血性心疾患
糖尿病になると、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)のリスクが3倍程度になる。という研究もあるように、糖尿病は心疾患のリスクも高めます。

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上記の他にも、骨粗鬆症・サルコペニア(筋力の低下)などが進行しやすくなります。

合併症と併存症を防ぐためにも、高血糖の状態をなるべく長引かせないようにすることが大切です。
これらは、高血糖の状態を早期に発見し、治療や生活改善を行うことで十分にコントロール可能です。
気づくタイミングが遅れれば、取り返しのつかない結果につながるかもしれません。

40代から始める健康習慣の3つのポイント

では、合併症・併存症の予防と、そもそも糖尿病を予防するためのポイントを3つご紹介します。

①毎食タンパク質を意識的に摂る

40代では基礎代謝が低下しやすく、筋肉量が減少していきます。
そこで、毎食に十分なタンパク質を摂取することが非常に重要です。

タンパク質は筋肉の維持や体の修復に欠かせない栄養素で、血糖値のコントロールにも役立ちます。

具体的には、次のような食材を取り入れましょう。

肉類:鶏むね肉(1枚で約20〜25gのタンパク質)、豚ロース(100gで約22g)
:サーモン(100gで約20g)、マグロ(100gで約23g)
:卵1個(約6gのタンパク質)
豆類・大豆製品:納豆(1パックで約6g)、豆腐(1/4丁で約8g)
乳製品:ギリシャヨーグルト(100gで約10g)、チーズ(30gで約7g)
ナッツ類:アーモンド(30gで約6g)

目安の摂取量としては、1食で20〜30gのタンパク質を目標にしましょう。

例えば、昼食に鶏むね肉100gと納豆を組み合わせることで、十分なタンパク質を摂取できます。

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毎食意識して摂ることで、筋肉量の維持と代謝の促進が期待でき、糖尿病の予防にも繋がります。

週3〜4回の運動を習慣にする

運動不足は、40代で糖尿病や心血管疾患などを引き起こす大きなリスクです。
特に、長時間座りっぱなしの生活が続くと、血液の流れが悪くなり、血糖値が上昇しやすくなります。

理想的なのは、週3〜4回の軽い運動を取り入れること。

ウォーキングやジョギング、ストレッチやヨガなど、自分に合った運動を始めましょう。
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これらは特別な器具を使わなくてもできるため、忙しい40代にも取り入れやすい運動です。

運動は、筋肉量の維持や代謝を促進し、血糖値のコントロールを助ける効果があります。

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また、運動を習慣化することで、ストレスも軽減され、心身ともに健康を保つことができます。

定期的な健康チェックを習慣にする

40代は、体に変化が現れる時期であり、これを見逃すと健康問題が悪化するリスクが高くなります。
ですので、セルフチェック&健康診断などでチェックすることがおすすめです。
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自分でできるセルフチェック(体重測定、血圧測定、血糖値チェックなど)を行い、定期的に健康診断を受けることが、早期発見につながります。

また、特に糖尿病の予防には、血糖値のコントロールが大切ですので、半年に1回の検診や検査で血糖値を確認することをおすすめします。

少しの手間をかけることで、大きな健康リスクを避けることができます。

 健康チェックはぜひ当院へ

糖尿病や生活習慣病の予防は、早期の対応が重要です。
当院では、あなたの健康をサポートするために、最新の医療情報と親身な対応で、一人ひとりに合った予防策を提供しています。

単に病気の診断を行うだけでなく、生活習慣の見直しや、健康管理のアドバイスを通じて、患者様が健やかな生活を送れるようお手伝いします。
当院で提供している主なサービスには、以下のものがあります

糖尿病予防
血糖値の安定をサポートする食事指導、運動療法を提案し、生活習慣病の予防を目指します。

定期的な健康チェック
血圧、血糖値、体重・腹部超音波検査などの健康チェック定期的を行い、早期の異常発見に努めます。

個別の栄養指導
一人ひとりのライフスタイルや健康状態、食習慣に合わせて、管理栄養士が丁寧に食事の内容を見直します。
栄養バランスを整えるために、何をどのくらい食べればよいか、日々の食事に無理なく取り入れられる具体的なアドバイスを行います。

例えば、「甘いものを控えたいけれどやめられない」「野菜が不足しがち」といった悩みにも、実践しやすい工夫をご提案します。

管理栄養士と患者さん

気になる症状がある方や、自分の状態を確認したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

👉 ご予約はこちらから(24時間受付)

また、当院の糖尿病専門ページでは、より詳しい情報やよくあるご相談内容などもご覧いただけます。
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👉院長ブログはこちら

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疑問に思ったことや不安なことがありましたら、当院医師・スタッフにお気軽にお尋ねください。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。

当院の院長:細田がYouTubeで「糖尿病を予防する3つのポイント」というテーマで解説していますのでこちらも参考にしていただけると嬉しいです。

まとめ

40代は、体にさまざまな変化が現れる重要な時期です。
しかし、今から健康習慣を取り入れることで、糖尿病や生活習慣病のリスクを大幅に減らすことができます。
毎日の小さな習慣が、未来の健康に大きな違いを生むことを忘れず、以下のポイントを実践していきましょう。

・毎食タンパク質を摂る
1食で20〜30gのタンパク質を意識的に摂取し、筋肉の維持と血糖値のコントロールをサポート。・週3〜4回の運動を習慣化
自分に合った軽い運動を取り入れて、筋肉量の維持と代謝の促進。・定期的な健康チェックを行う
血糖値や血圧、体重をチェックし、健康状態を把握することで早期の異常を発見。
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健康は未来の自分への投資です。今から少しずつ始めることで、長期的に健康な体を維持し、より充実した生活を送ることができます。

今回のブログで出来そうなことがあればぜひ実践してみてください!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

参考文献

厚生労働省 e-ヘルスネット:「糖尿病の予防と早期発見」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-001.html
日本糖尿病学会:「糖尿病の初期症状について」
https://www.jds.or.jp/modules/about/index.php?content_id=1
日本糖尿病協会:「糖尿病の基礎知識」
https://www.nittokyo.or.jp/modules/about/index.php?content_id=2
厚労省 e-ヘルスネット:「糖尿病とは」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-002.html
国立健康・栄養研究所:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/
厚生労働省:「運動習慣と生活習慣病予防」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-001.html
日本糖尿病学会:「血糖コントロールと生活習慣」
https://www.jds.or.jp/modules/public/index.php?content_id=8

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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