「糖尿病の治療をしているけれど、肺炎のワクチンって私にも関係あるの?」
「今年65歳になって市からワクチンのハガキが届いたけれど、打つべきか迷っている…」
そんなお悩みや疑問をお持ちではありませんか?
皆さん、こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

医師歴25年、家庭医療専門医として地域医療の最前線に立つとともに、日本糖尿病学会正会員として年間約5000人の糖尿病の患者さんを診察しております。
今回は、糖尿病治療中の皆さまにどうしても知っておいていただきたい、2026年4月から新しく定期接種(公費助成)の対象となった肺炎球菌ワクチン「プレベナー20」についてお話しします。
糖尿病の方は、特に肺炎への注意が必要です

自分は血圧や血糖値には気をつけているから大丈夫
と思っていませんか?
実は、糖尿病の患者さんはそうでない方と比べて、肺炎にかかりやすく、重症化しやすいという非常に重要な事実があります。
高血糖の状態が続くと、体の中に侵入したばい菌と戦ってくれる白血球(好中球やマクロファージ)の機能が低下し、免疫力が落ちてしまいます(※1)。

実際に、日本糖尿病学会の調査によると、日本の糖尿病患者さんの死因の第2位は感染症であり、その中でも「肺炎」が最も多いことが分かっています(※2)。

だからこそ、肺炎の原因菌として最も多い「肺炎球菌」を予防することが、糖尿病治療中の健康を守る上で極めて重要になります。
新しいワクチン「プレベナー20」の優れた効果
2026年4月から定期接種として導入された「プレベナー20」は、従来のワクチンと比べて非常に優れた特徴を持っています。
それは「免疫の記憶」が作られやすく、予防効果が長く続くという点です。
これまでは数年おきに打ち直す必要がありましたが、プレベナー20はまさに「一生に一度の接種」で済むほど、重症の感染症に対して強力なバリアを作ってくれます。
「でも、お金もかかるし、副反応も心配…」という方へ
患者様からよく、このようなお声をいただきます。

いくら糖尿病でリスクが高いと言われても、ワクチンに高いお金を払うのはためらいます。熱が出たり腕が痛くなったりするのも嫌だし…
そのお気持ち、よく分かります。
当院で自費で接種する場合は15,000円かかりますし、接種後に腕の痛みやだるさが出ることがあるのも事実です。
しかし、だからこそ「65歳の1年間」という定期接種のチャンスを絶対に逃さないでいただきたいのです。
茂原市や長生郡にお住まいの65歳の方であれば、自治体からの公費助成(上限3,000円など)が受けられます。
この助成が使えるのは「65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日まで」のたった1年間だけです。

もし肺炎にかかって入院することになった場合、平均して16日間の入院が必要となり、約30万円以上の医療費がかかるというデータがあります(※3)。

糖尿病の方は重症化リスクがさらに高いため、数千円の自己負担と数日間の腕の痛みと引き換えに、将来の大きな出費と命の危険を減らすことができるのであれば、これは「最高に利回りの良い健康への投資」と言えます。
対象者やワクチンの詳細、ご予約について
プレベナー20のさらに詳しい効果や、対象となる方の条件、お住まいの市町村からの問診票の確認方法については、以下の特設ページに分かりやすくまとめております。
ぜひクリックして詳細をご確認ください。
【重要:ご予約について】
肺炎球菌ワクチンの接種はワクチンの在庫確保が必要なため、インターネット(Web)からのご予約は受け付けておりません。
ご希望の方は、必ずお手元に自治体から届いた「新しい予診票」をご用意の上、お電話にてご予約をお願いいたします。
糖尿病の治療と合わせて、しっかりと感染症予防も行い、健康な毎日を長く楽しみましょう。ご不明な点がありましたら、診察時にいつでもお気軽にご相談ください。
参考文献
- ※1 64 歳以下のハイリスク者に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方 第 4 版(日本呼吸器学会等合同委員会)
- ※2 日本糖尿病学会:アンケート調査による日本人糖尿病の死因 2011~2020年の10年間, 68,555名での検討(2024年)
- ※3 Frontiers in Public Health:肺炎の入院費用に関する分析


