HbA1cが下がらない理由｜茂原市・千葉市

HbA1cが下がらない理由

「薬を飲んでいるのにHbA1cが下がらない」

「食事や運動を頑張っても数値が改善しない」

そんなお悩みはありませんか？
HbA1cが下がらないのには必ず原因があります。

本記事では糖尿病診療を専門に25年、年間4,000人以上の糖尿病患者さんを診察している私が、HbA1cが下がらない理由と改善のヒントをわかりやすく解説します。

HbA1cが下がらない時によくあるお悩み

先生、夜ごはんをかなり控えてるのに全然HbA1cが下がらなくて…。もうどうしたらいいのか分からないんです。

院長

努力されているのに結果が出ないとつらいですよね。実は「食べていないつもり」でも、果物や飲み物に含まれる糖質が影響している場合があります。まずは一緒に食事内容を丁寧に確認していきましょう。

HbA1cが下がらない主な原因

① 食事の偏り

糖質の摂りすぎ（お菓子・果物・ジュースなど）や夜遅い食事、間食が原因になることがあります。
「食べていないつもり」でも、隠れ糖質が原因の場合も少なくありません (※1)。

② 運動不足

筋肉は血糖を取り込む大切な器官です。
運動不足で筋肉量が減ると、血糖コントロールが難しくなります。
定期的な運動はインスリン抵抗性を改善する効果があることもわかっています (※2)。

ウォーキングしているんですが、それでも効果がなくて…

院長

とても良い取り組みです。実はウォーキングだけでなく、スクワットや踵上げなど「筋肉を使う運動」を取り入れると、より効果的に血糖が下がりやすくなりますよ

③ 睡眠不足やストレス

睡眠不足はホルモンのバランスを崩し、コルチゾールの増加を通じて血糖を上昇させます。
また、強いストレスも血糖コントロールを乱す要因になります (※3)。

④ 薬の使い方や種類の問題

薬を正しく飲めていないケースや、飲んでいる薬だけでは効果が不十分なケースがあります。
HbA1cが9%以上の場合は、早期にインスリン導入を検討すべきとする研究もあります (※4)。

HbA1cが下がらないまま放置すると？

• 網膜症：失明の原因になる
• 腎症：透析導入のリスク
• 神経障害：しびれや歩行障害
• 心筋梗塞や脳梗塞：命に関わる病気につながる

心筋梗塞や脳梗塞、失明…合併症になるのが怖いです。

院長

そのお気持ち、とてもよく分かります。ですが、今からきちんと対策すれば合併症を防げる可能性は十分あります。一歩ずつコントロールしていきましょう。

改善のためにできること

当院でできること

当院では以下のような取り組みを行っています。

• HbA1cコントロールに特化した外来
• 管理栄養士による個別栄養指導
• 最新の糖尿病治療薬やインスリン治療の導入
• 茂原市・千葉市・大網白里町など近隣からも多数来院

まとめ

• HbA1cが下がらないのには必ず原因がある
• 放置すると合併症リスクが高まる
• 生活習慣と薬の見直しで改善は可能

糖尿病治療に関する詳しい情報や診療のご予約を以下のリンクからご覧いただけます。

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参考文献

1. American Diabetes Association. Standards of Medical Care in Diabetes—2024. Diabetes Care. 2024;47(Suppl. 1):S1-S154.
2. Colberg SR, et al. Exercise and Type 2 Diabetes. Diabetes Care. 2016;39(11):2065-2079.
3. Spiegel K, et al. Impact of sleep debt on metabolic and endocrine function. Lancet. 1999;354(9188):1435-1439.
4. UK Prospective Diabetes Study (UKPDS) Group. Intensive blood-glucose control with sulphonylureas or insulin. Lancet. 1998;352:837-853.