糖尿病とともに生きる中で、「体重を落とすこと」がいかに難しいか、多くの方が痛感されています。
特に、体重が100キロ前後ある方にとっては、減量だけでなく、血糖コントロールも複雑になってきます。
そんな方のために、“体重も血糖値も、同時に改善が期待できる”新しい薬「マンジャロ(チルゼパチド)」という選択肢があります。
【糖尿病と体重100kg前後のあなたへ】マンジャロ(チルゼパチド)という新しい選択肢をご存じですか?
こんにちは。
医療法人社団 緑晴会 あまが台ファミリークリニック 院長の細田俊樹です。
( 家庭医療専門医、日本糖尿病学会正会員)
私はプライマリ・ケア(総合診療)を専門に、医師として25年目になります。
年間4,000人以上の糖尿病の患者さんを診察しています。
マンジャロとは?糖尿病治療の新たな一手
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、GLP-1受容体作動薬とGIPという2つのホルモンに作用する新しいタイプの糖尿病治療薬です。
特徴は大きく3つあります
・血糖値を下げる効果が非常に高い
・体重を減らす作用が強い(一部の海外データでは15kg以上の減量効果も)※1
・週1回の注射なので続けやすい
実際に、海外の研究では体重が100kgを超えていた人の多くが、15〜20%近い減量に成功したという結果もあります※1。
「自分には関係ない」と思っていた方こそ、試す価値があるかもしれません
「高い薬なのでは?」
「副作用が心配」

——そのお気持ち、よくわかります。
でも実は、マンジャロは保険診療で使用できる糖尿病薬です。
一定の条件を満たせば、月3,000円〜5,000円前後の自己負担で治療を始めることができます(※保険適用3割負担の場合)。
また、注射はペン型で簡単に使え、副作用も個人差はありますが、当院ではしっかりとモニタリングを行い、安全に使えるようサポートしています。
マンジャロの副作用についても知っておきましょう
マンジャロは効果が高い一方で、副作用にも注意が必要です。特に治療初期や増量期にみられる副作用があります。
よくある副作用(頻度が高いもの)
- 吐き気
- 下痢
- 食欲低下
- 便秘
- 胃の張り(腹部膨満感)
これらは治療初期や量を増やしたときに出やすいですが、多くは時間とともに軽くなります※2。
まれな副作用(頻度は低いが注意が必要)
- 膵炎(激しい腹痛など)
- 胆のうのトラブル(胆石など)
- 低血糖(他の薬と併用している場合)
特に激しい腹痛や持続的な吐き気・嘔吐がある場合は、すぐに医師へ相談してください。
当院では副作用リスクを減らすために、医師と管理栄養士が連携して安全に治療を進めています。
こんな方におすすめです
- 現在、体重が90kg以上ある
- HbA1cが7.0%以上でなかなか下がらない
- 今の薬ではコントロールが難しい
- 運動や食事療法をしているのに効果が出にくい
- 将来の合併症が不安で、何か対策を始めたい
当院でしたら、上記の疑問、悩みが解決できるかもしれません。
【まずは相談からでもOK】当院は、あなたの選択を支えるパートナーです
マンジャロの治療には、その人の生活背景やリスクに合った丁寧な判断が必要です。
「自分に向いているのか知りたい」「まず話を聞いてみたい」そんなお気持ちでも構いません。
どうぞお気軽にご相談ください。
また、当院には糖尿病療養指導に精通した管理栄養士が在籍しています。
マンジャロ治療とあわせて、食事や生活習慣の改善についても丁寧にサポートいたします。
ご予約・ご相談はこちらから
当院は千葉県長生郡長生村にありますが、茂原市、白子町、一宮町、市原市などからも多くの患者さんに来院いただいています。
「他にもどんな治療法があるの?」「具体的にどんなサポートが受けられるの?」
そんな方のために、当院では糖尿病に特化した専用サイトをご用意しています。
食事療法・運動療法・薬物治療・合併症予防まで、幅広い情報を掲載。
管理栄養士や医師の取り組みも詳しく紹介しています。
参考文献
- ※1:Jastreboff AM, et al. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity. N Engl J Med. 2022;387(3):205–216.
- ※2:Frías JP, et al. Tirzepatide versus Semaglutide once weekly in patients with type 2 diabetes. N Engl J Med. 2021;385:503–515.
- ※3:日本糖尿病学会 編「糖尿病治療ガイド 2024-2025」
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