【医師解説】オゼンピック(セマグルチド)の効果と副作用|茂原市・千葉市からも通える あまが台ファミリークリニック

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【医師解説】オゼンピック(セマグルチド)の効果と副作用

「食事を減らしてもなかなか痩せない」
「血糖が高く、医師から糖尿病と言われて不安」
「膝や腰が痛くて運動ができない」落ち込む 太った 女性 糖尿病

──そんな悩みを抱えていませんか?

最近、こうした方々の間で注目されているのが、オゼンピック(セマグルチド)というお薬です。
糖尿病の治療薬として承認されており、体重を減らす効果も科学的に確認されています。

 

こんにちは。医療法人社団 緑晴会 あまが台ファミリークリニック 院長の細田俊樹です。
私は家庭医療・総合診療を専門とし、年間4,000~5,000人以上の糖尿病患者さんを診察しています。
日本糖尿病学会の正会員として最新の知見を学びながら、患者さん一人ひとりに寄り添った治療を行っています。

糖尿病・肥満を放置するとどうなる?

糖尿病や肥満を放置すると、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中・腎不全などの重大な合併症につながることがあります。

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また、「体重が減らない」「血糖値が下がらない」と悩むうちに、関節の痛みや倦怠感が強くなり、生活の質が落ちてしまうことも。

しかし、こうした状態を改善できる新しい選択肢が登場しました。
それがGLP-1受容体作動薬のセマグルチド(商品名:オゼンピック/ウゴービ)です。

セマグルチドとは?(薬の仕組み)

セマグルチドは、体の中にある「GLP-1(ジーエルピー・ワン)」というホルモンの働きを強める薬です。
このホルモンには以下のような効果があります。

  • 脳に働きかけて食欲を抑える
  • 胃の動きをゆっくりにして満腹感を長く保つ
  • 膵臓を刺激してインスリンの分泌を助ける

つまり、「食べすぎを防ぎ、血糖を下げる」2つの作用を持つのが特徴です。

この薬は日本で糖尿病治療薬(オゼンピック®)として承認され、さらに肥満症治療薬(ウゴービ®)としても正式に認可されています。

オゼンピック・ウゴービの効果

海外の複数の大規模研究によると、セマグルチド2.4mgを週1回使用した場合、平均で12〜15%の体重減少が報告されています。[1][2]
特に「STEP 5試験」では、2年間の長期使用でもその効果が持続し、脂肪量を中心に減少することが確認されました。[3]

また、体重減少だけでなく、血糖・血圧・脂質の改善や、心血管リスクの低下も示されています。[4]

先生、オゼンピックのような薬はどのように選ばれるんですか?

良い質問ですね。当院では、まず血糖値・体重・合併症・ライフスタイルを総合的に見て判断します。

例えば体重が気になる方には、体重を減らしやすいGLP-1製剤を選び、心臓や腎臓の病気がある方には、それらを守る薬を優先します。
治療を始めたあとも、定期的に様子を見ながら薬を減らす・中止する可能性を一緒に考えています。

副作用と注意点

セマグルチドの副作用で最も多いのは胃腸症状(吐き気・下痢・便秘など)です。
多くは軽度で、体が慣れるにつれて数日〜数週間で落ち着くことがほとんどです。[1][5]

まれに低血糖脱水胆石などが起こることがありますが、定期的に医師が確認すれば安全に使用できます。
妊娠中・授乳中の方、重い胃腸障害がある方は使用を避ける必要があります。

院長のコメント(使用体験)

私自身も少量からセマグルチドを試験的に使い、体の変化や副作用の出方を体感しました。
初めは軽い吐き気がありましたが、少しずつ慣れていき、食欲のコントロールがしやすくなったのを実感しました。

「ただ体重を減らす薬」ではなく、食生活・代謝を整えるサポート薬という印象です。

もっと詳しく知りたい方は、当院の肥満治療専用ページへ。
👉 GLP-1による肥満治療(あまが台ファミリークリニック)

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まとめ

オゼンピック(セマグルチド)は、肥満症・糖尿病の両方に効果がある新しい治療薬です。
しっかりした医学的根拠があり、適切に使えば生活の質を大きく改善できる可能性があります。
自己判断ではなく、必ず医師と相談のうえで使いましょう。

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参考文献

  1. Qin W, et al. *Efficacy and safety of semaglutide 2.4 mg for weight loss in overweight or obese adults without diabetes: an updated systematic review and meta-analysis including the 2-year STEP 5 trial.* Diabetes Obes Metab. 2024;26(3):15386.
  2. Wilding JPH, et al. *Once-weekly semaglutide in adults with overweight or obesity (STEP 1).* N Engl J Med. 2021;384:989–1002.
  3. Rubino DM, et al. *Two-year effects of semaglutide in adults with overweight or obesity (STEP 5).* Nat Med. 2022;28:2082–2091.
  4. Davies M, et al. *Semaglutide 2.4 mg once weekly for the treatment of obesity: a review of clinical evidence.* Diabetes Ther. 2023;14(1):45–64.
  5. NCBI Bookshelf. *Semaglutide – StatPearls.* 2024 update.
この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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