シックデイについて
このページでは糖尿病の薬を内服している方が食べれない、飲めない時の注意点について説明します。
シックデイとは?
糖尿病の治療中に、発熱や下痢、風邪をひいたなど食欲がない時あるいは食事ができないときのことをシックデイと呼びます。
なぜシックデイに気をつける必要があるのですか?
シックデイのときには普段より血糖のコントロールが難しくなる傾向があります。
病気などのストレスに対抗するため、体から様々な方ホルモンが分泌され血糖値を上げようとするためです。
発熱や下痢、嘔吐等で脱水状態になると血糖値はさらに上がります。
食事ができないために薬を中止すると血糖値はさらに上がります。
逆にあまり食事ができない時にいつも通り薬を服用すると低血糖になる可能性もあるので注意が必要です。
シックデイのときの対応ルール
シックデイのときは、下記を守ってください。
1.十分な水分を取り、脱水を防ぐ
2.食欲がない時も消化の良い食べ物をできるだけ取る
3.血糖自己測定が可能な場合は3から4時間ごとに血糖測定する
4.経口薬は食事量に応じて減量あるいは中止する。
5.インスリン治療中の場合は、食事が取れなくても自己判断でインスリン注射を中止しない。
6.症状が改善しない時は高血糖が持続するときは医療機関を受診する。
医療機関の受診が必要な時
下記のようなときは、すぐに医療機関を受診してください。
◆高い熱が続く時
◆下痢や嘔吐などの消化器症状が強い時
◆全く食事が取れない、もしくは著しく少ない時。
◆高い血糖値(350mg/dl 以上)が続く時
◆インスリン注射や経口薬の増量、減量中止の判断に迷う時
◆めまいやふらつきなど意識の状態が不安定になったとき
病気の症状がひどく、自分で対応することが困難な場合に備えて、家族や周りの人もシックデイのときの対応を心得ておいてもらうことが大切です。
ぜひ家族や周りの人にもこのページを読んでいただき、シックデイについて知ってもらいましょう。