健康診断で血糖値が高いと言われたあなたへ

HbA1c 高い 院長ブログ
注意マーク「血糖値が高めですね。注意してください」

健康診断でそう言われた瞬間、心のどこかに不安がよぎった方も多いのではないでしょうか。
でも、すぐに病院に行くのも気が引けるし、日常生活も忙しい。

男性 悩む 血糖値

とりあえず様子を見ようかな・・・

そんなふうに思っていませんか?

この記事では、そんな“受診するかどうか迷っている方”に向けて、糖尿病の基本や、早めに知っておくべきことをわかりやすくお伝えしていきます。

健康診断で“血糖値が高い”と言われたあなたへ

こんにちは。医療法人社団 緑晴会 あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。

私自身はプライマリ・ケア 総合診療を専門に医師として25年目になります。

クリニックを開業して5年以上が経ちますが、現在では年間延べ4,000人以上の糖尿病の患者さんを診察しております。

  • 健診で「血糖値が高い」と言われたけれど、まだ病院には行っていない
  • 糖尿病と診断されたけれど、治療を始めるか迷っている
  • できれば薬に頼らず改善したいと思っている
  • 家族や親戚に糖尿病の人がいて、自分も心配になってきた

おじさん 悩む

当院でしたら、上記の疑問、悩みが解決できるかもしれません。

まず知っておきたい「血糖値が高い」ということの意味

健康診断で指摘される「血糖値が高い」は、多くの場合、空腹時血糖やHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値によって判断されます。

例えば空腹時血糖が126mg/dL以上、HbA1cが6.5%以上になると、糖尿病の診断基準に該当します(※1)(※4)。

ですが、「糖尿病予備軍」の段階でも合併症のリスクは少しずつ進んでいくため、放置は禁物です(※5)。

動脈硬化

自覚症状がなくても、糖尿病は静かに進行します

糖尿病は“サイレントディジーズ(静かな病気)”と呼ばれることがあります。
初期にはほとんど症状が出ず、気づいたときには合併症が進んでいることも(※1)。

・視力が落ちる(糖尿病網膜症)
・腎臓が悪くなる(糖尿病腎症)
・足先の感覚が鈍くなる(糖尿病神経障害)

こうした合併症を防ぐには、早めの対応がとても重要です(※4)。

「まだ大丈夫」と思っている方へ

男性 悩む 血糖値

まだ大丈夫だろう

忙しいからまた今度、病院に行こう

 

その“また今度”が、未来の自分にとって大きな差となることがあります(※2)。

 

当院では、検査を通じて「本当に治療が必要なのかどうか」をしっかり判断し、
薬に頼るだけでなく、食事や生活習慣の見直しから丁寧にサポートしています(※1)(※4)。

診察風景

管理栄養士と一緒に考える「無理のない食事改善」

当院には3名の国家資格を持つ管理栄養士が在籍しており、患者さんそれぞれの生活に合わせた食事プランを提案しています。
無理な制限ではなく、「これなら続けられる」と思ってもらえることを大切にしています。

管理栄養士と患者さん

受診は、あなたの未来への投資です

「まだ症状がないから…」という気持ちもわかります。
でも、健康を守るには、“症状がないうち”にこそ動くことがカギになります(※5)。

何かあってからではなく、何もない今だからこそ、一度きちんと体を見つめ直してみませんか?

まとめ

 

・健康診断で「血糖値が高い」と言われたら、放置せず早めの受診を(※1)

・糖尿病は自覚症状が出にくく、気づかないうちに進行する病気(※4)

・当院では、薬に頼る前に食事や生活習慣の改善からサポート可能

・管理栄養士とともに、続けやすい治療を一緒に考えます

 

なお、当院では糖尿病に関する専用の情報サイトもご用意しています。
もっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。

あまが台ファミリークリニック 糖尿病専門サイト

参考文献

  • ※1 日本糖尿病学会 編・著:糖尿病診療ガイドライン 2023
  • ※2 厚生労働省:e-ヘルスネット「糖尿病」
  • ※3 日本糖尿病対策推進会議:糖尿病とその予防に関する報告書(2021年)
  • ※4 American Diabetes Association. Standards of Medical Care in Diabetes—2024. Diabetes Care. 2024 Jan;47(Suppl. 1):S1–S292.
  • ※5 US Preventive Services Task Force. Screening for Prediabetes and Type 2 Diabetes: US Preventive Services Task Force Recommendation Statement. JAMA. 2021;326(8):736–743.

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この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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