【茂原市・千葉市】食事制限を頑張っても糖尿病が良くならない50代~70代の方へ:医師が教える現状打破の5選

院長ブログ

 

「毎日甘いものを我慢して、薬もしっかり飲んでいるのに、検査結果を見るとHbA1cが7を切らない」

「仕事のストレスや忙しさで、理想的な食事なんて到底無理。自分にはもう無理なのだろうか」

このように、努力が結果に結びつかない虚しさや、出口の見えない不安を感じていませんか。

皆さん、こんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長の細田です。

私は医師歴25年の家庭医療専門医として、日本糖尿病学会正会員、年間約5000人の糖尿病の患者さんを診察している実績があります。

日々、50代から70代の現役でバリバリ働いている方、あるいは定年を迎えられた方々を診察していますが、真面目に努力されている方ほど「なぜ下がらないのか」という絶望感に苛まれています。

しかし、数値が良くならないのは、あなたの根性が足りないわけでも、やり方が悪いわけでもありません。

実は、年齢を重ねた方の体には、若い頃とは違う「数値が下がりにくい仕組み」が働いていることが多いのです。

今回は、あなたが今の苦しみから抜け出すために、医学的な観点から「今すぐ見直すべき5つのこと」をお伝えします。

1. あなたの膵臓の「底力」を正しく把握していますか

糖尿病の薬を飲んでいても改善しない場合、大前提として確認すべきなのが、あなたの膵臓(すいぞう)が今どれくらいインスリンを出す力を残しているかです。

これを測定するのが「Cペプチド検査」です。(空腹値で測定する必要があります。)

インスリンが作られる際、必ずセットで生まれるこの数値を測ることで、今の膵臓の状態を正確に診断できます 。

もし膵臓の力が限界近くまで枯渇している場合、どれだけ食事制限を頑張っても、インスリンを「絞り出す」タイプの飲み薬は効果を発揮しません 。

膵臓

でも先生、薬の量が増えるのは嫌だし、今のままで何とかできないでしょうか

数値が悪くなると自分を責めてしまいがちですが、現状を知ることは決して負けではありません。

故障したエンジンにムチを打ち続けるのではなく、今のエンジンの出力に合った正しい治療(燃料の入れ方)に変えることが、将来の健康を守る最短ルートなのです。

2. 「糖毒性」という悪循環を薬で一旦リセットする

食事制限を頑張っているのにHbA1cが下がらない時、体内では「糖毒性」という現象が起きている可能性があります。

これは、高い血糖値そのものが膵臓を疲れさせ、さらにインスリンが出にくくなるという地獄のループです 。

この状態になると、自力の食事制限だけではループを抜け出せません。
糖毒性

当院では、SGLT2阻害薬などを用いて、余分な糖を尿から排出させることで、一旦膵臓を休ませ、糖毒性を解除するアプローチを検討します 。

一時的にお薬やインスリンの力を借りることで、結果的に膵臓が元気を取り戻し、将来的に薬を減らせる可能性も高まります。

3. 忙しい人のための「賢い」食事の選択

仕事で遅くなり、どうしても夕食はスーパーの惣菜やコンビニばかりになってしまうんです。

そのような50代、60代の方は非常に多いです。
完璧な自炊が無理なら、選択を変えるだけで数値は動きます。

具体的には、食物繊維(水溶性食物繊維)の積極的な摂取が有効です 。

また、2024年の診療ガイドラインでは、短期間の炭水化物制限が血糖改善に寄与することが示されました 。
毎食の糖質量を意識する「カーボカウント」の考え方を取り入れるのも一つの手です 。

忙しいのにカロリー計算なんてできない

反論したくなるお気持ち、痛いほど分かります。

だからこそ当院の管理栄養士は、「コンビニならこの惣菜を選んでください」「外食ならご飯を一口残すだけでいいですよ」といった、あなたの忙しい生活リズムに合わせたオーダーメイドのアドバイスを行っています。

あまが台ファミリークリニックの管理栄養士4名

4. 運動の「質」を筋肉の維持にシフトする

50代以降の糖尿病管理において、単に歩くだけの運動では不十分な場合があります。

加齢による筋肉量の減少は、ブドウ糖を取り込む力を低下させ、食後血糖値を上げやすくします 。

週150分以上の有酸素運動に加え、週2から3回の筋力増強運動(スクワットなど)を組み合わせることが強く推奨されています 。

また、家事や通勤などの日常活動(NEAT)を意識するだけでも、インスリン感受性は改善します 。

5. 隠れた「併存疾患」をチェックする

頑張っても数値が下がらない背後に、別の病気が隠れていることがあります。
特に最近注目されているのが「脂肪肝(NAFLD)」です 。

肝臓に脂肪が溜まっているとインスリンの効きが悪くなり、糖尿病が悪化しやすくなります。
また、慢性的で過度なストレスはホルモンバランスを崩し、血糖値を上昇させる要因になります 。

当院では、採血やエコー検査を通じて、単なる血糖値だけでなく全身の健康状態を評価し、根本的な原因を見逃さない診療を心がけています。

最後に:もう自分を責めるのは終わりにしましょう

あなたはこれまで、十分に頑張ってこられました。

笑顔 男性

数値が改善しないのは、単に「今の体の状態に合った正解」にまだ出会えていないだけだったんですね。

糖尿病の治療は、我慢と苦行の連続であってはなりません。
10年後、20年後もあなたが元気に歩き、大切な家族や友人と美味しい食事を楽しめることです。

そのために必要なのは、気合や根性ではなく、医学的なデータに基づいた適切な軌道修正です。

千葉県長生村にある当院には、茂原市や千葉市からも多くの方が通院されています。
一人で抱え込み、数値が出るたびにため息をつく日々を、私たちと一緒に終わらせませんか。

あなたの不安に寄り添い、共に歩むパートナーとして、あなたのご来院を心よりお待ちしております。

糖尿病がなかなか良くならないとお悩みの方へ

「今の治療で本当にいいのか不安だ」「膵臓の状態を詳しく知りたい」という方は、自己判断せずにご相談ください。正確な診断と、あなたのライフスタイルに最適な治療法を一緒に見つけましょう。

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参考文献

  • 日本糖尿病学会編:糖尿病診療ガイドライン2024
  • 金藤 秀明:膵ベータ細胞ブドウ糖毒性の解明と治療への応用
  • 日本糖尿病学会:2型糖尿病の薬物療法のアルゴリズム(第2版)
この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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