血圧の薬は飲みたくない…食事や運動でも下がらない時に知ってほしい「薬のリスクとメリット」

「健康診断で血圧が高いと言われたけれど、一生薬を飲み続けるのは嫌だ…」
「まずは食事制限や運動でなんとかしたい」

そのようにお悩みではありませんか?

薬に頼らず、自力で健康を取り戻したいというお気持ち、医師として痛いほどよく分かります。

特に、これまで大きな病気をしたことがない方ほど、「薬=不健康の始まり」と感じてしまうものです。

皆さんこんにちは、あまが台ファミリークリニック院長の細田俊樹です。

私は総合診療専門医として、年間で3000人の高血圧患者さんを診ています。
医師歴25年、家庭医療専門医として、日本糖尿病学会、日本睡眠学会、日本肥満学会など複数の学会に所属し、地域医療の最前線で年間数千人の生活習慣病ケアを行っています。

「まずは生活習慣の改善」は正しい選択です

血圧が高め、あるいは血糖値が高めと指摘されたとき、いきなり薬を飲む必要はありません。まずはご自身でできることから始めるのが理想的です。

実際に、多くの患者さんが次のような努力をされています。

  • 糖質を控えて血糖値を下げる食事法を取り入れる
  • 塩分を1日6g未満に抑える
  • 毎日30分以上のウォーキングを行う
  • 体重を減らして血管への負担を減らす

これらは非常に効果的な方法です。軽度の高血圧や高血糖であれば、こうした努力だけで数値が正常化することも珍しくありません。

それでも数値が下がらない時は「体の限界」のサイン

しかし、中には「数ヶ月間、必死に食事制限や運動を頑張ったのに、数値が変わらない(あるいは悪化した)」という方もいらっしゃいます。

実は、高血圧や糖尿病には「遺伝的な体質」や「加齢による血管の老化」が大きく関わっています。これは、ご本人の努力不足ではありません。

ここで最も危険なのは、「薬は飲みたくないから」といって、数値が高い状態を放置してしまうことです。

自覚症状がないまま進行する「サイレントキラー」

高血圧や高血糖の本当に怖いところは、かなり悪化するまで「自覚症状がほとんどない」ことです。

頭痛や肩こり、めまいなどの症状が出たときには、すでに血管がボロボロになっている可能性があります。

放置すると、ある日突然、以下のような命に関わる病気を引き起こすリスクが跳ね上がります。

  • 脳卒中(脳梗塞・脳出血):命を取り留めても、麻痺などの後遺症が残ることがあります。
  • 心筋梗塞:心臓の血管が詰まり、突然死の原因になります。
  • 慢性腎臓病:悪化すると人工透析が必要になります。

すべての薬には「メリット」と「デメリット」がある

私は医師として、患者さんに正直にお伝えしています。
「この世に、副作用(デメリット)がゼロの薬は存在しません」

どんな薬にもメリットとデメリットがあります。しかし、医療における薬の処方は、単純な引き算で決まります。

「薬を飲むメリット > 薬を飲むデメリット(副作用)」

このバランスにおいて、メリットが圧倒的に大きいと判断された場合にのみ、薬をお勧めしています。

例えば皆さん車を使っていると思いますが、可能性は低いですが、もしかしたら交通事故を起こすことや排気ガスを吸うというデメリットがあるのは理解されていると思います。それでも使うのはメリットが大きいからですよね。

ただもちろん車と同じように比べられては困ると思う人もいると思います。

私たちの体に直接入れる薬ですから、デメリットが少しでもあったら困るというのは当然ですから私自身もすごく共感します。

薬を飲むことで大きなメリットがあるのに、それをちょっとでも、副作用があったらどうしよう。。と放置して、5年後、10年後に危険な状態になるとしたらとてもやりきれない気持ちになります。

大切なのはどちらを選んだらいいのかというメリットとデメリットを書き出すなどして、天秤にかけて「考える」ことがとても大事だと思います。

薬は「将来の自分」を守るための投資

生活習慣の改善だけでは数値が下がらない場合、薬を飲むことには以下のような大きなメリットがあります。

  • 血管を守る:高い圧力がかかり続ける血管の負担を減らし、動脈硬化を防ぎます。
  • 心臓や腎臓を守る:臓器へのダメージを最小限に抑え、透析や心不全のリスクを減らします。
  • 安心感を得る:「いつ倒れるかわからない」という不安から解放されます。

薬を飲むことは「負け」ではありません。
5年後、10年後のあなたが、脳卒中や心筋梗塞で倒れることなく、ご家族と笑顔で過ごすための「強力なサポーター(保険)」を手に入れることと同じなのです。

まずは一度、専門医にご相談ください

「絶対に薬を飲みたくない」というお気持ちも、診察室でぜひ教えてください。
当院では、患者さんのライフスタイルや価値観を尊重し、一方的に薬を押し付けることはいたしません。

血液検査や、自宅血圧、頸動脈エコーなど、総合的な観点で現在の血管の状態やリスクを正しく評価した上で、

  • あとどのくらい生活習慣の改善で様子を見られるか
  • もし薬を使うなら、どんな種類が負担が少ないか

これらを一緒に考えていきましょう。

ご自身の血圧に不安を感じていませんか?

「薬が増えるばかりで数値が良くならない」
「もっと自分の生活に合ったアドバイスがほしい」

あまが台ファミリークリニックでは、茂原市・千葉市・一宮町などから多くの患者さん相談に来院されています。
あなたの努力をしっかりと結果につなげるために、一度お話を聞かせてください。

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※現在の検査データやお薬手帳をお持ちいただくと、よりスムーズなご提案が可能です。

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「薬は飲みたくない」というご相談も歓迎です。
あなたの血管の状態をチェックし、最適な方針を一緒に考えましょう。

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参考文献:
※1 日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2019
※2 日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2019

この記事の監修者
細田 俊樹
  • 医療法人社団緑晴会 あまが台ファミリークリニック 理事長
  • 日本プライマリ・ケア連合学会 家庭医療専門医
  • 日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属、日本肥満学会所属

年間15,000人以上の患者さんを診察している総合診療専門医。
総合診療という専門分野を生かし、内科、皮膚科、小児科、生活習慣病まで様々な病気や疾患に対応している。
YouTubeでよくある病気や患者さんの疑問に対して解説している

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