健康診断の結果が届き、封を開けてみると「血糖値が高め」「要再検査」「D判定」といった文字が…。
ドキッとして、急に不安になってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「今まで大きな病気なんてしたことないのに」
「特に体調が悪いわけじゃないし、もう少し様子を見てもいいかな?」
そんなふうに迷われているかもしれませんね。

こんにちは。あまが台ファミリークリニック院長の細田です。
私は医師として25年以上、総合診療の専門医として、多くの患者さんと向き合ってきました。
(日本プライマリケア連合学会認定家庭医療専門医、日本糖尿病学会正会員、日本睡眠学会所属)
今回は、「健診で指摘を受けたとき、どのタイミングで受診すべきか」について、専門家の視点から分かりやすくお話しします。
なぜ「症状がない」のに受診が必要なのか?
目次
結論から申し上げますと、「健康診断で指摘を受けたら、自覚症状がなくてもすぐに受診する」ことが最も重要です。
読んでいる方の中には、こう思われる方もいるかもしれません。
「でも先生、私は今、どこも痛くないし、食欲もあるんです。元気なのに病院に行く必要がありますか?」
そのお気持ち、痛いほどよく分かります。毎日忙しく働いていたり、家事をしていたりすると、痛くも痒くもないのに時間を作ってクリニックに行くのは億劫ですよね。
しかし、ここが糖尿病の少し怖いところです。
糖尿病は別名「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれ、初期段階では自覚症状がほとんどありません(※1)。
高血糖の状態を放置することは、例えるなら「家の土台がシロアリに少しずつ食べられている状態」や、「水道管の内側が錆びてボロボロになっている状態」に似ています。
外から見ると立派な家でも、ある日突然、床が抜けたり水漏れしたりするように、糖尿病も「症状が出たときには、すでに合併症が進行している」というケースが少なくありません。

逆に言えば、「症状がない今こそが、健康な未来を守る最大のチャンス」なのです。
健診結果を見て不安になった方へ。
そのモヤモヤ、「数分の相談」でスッと軽くなることがあります。
まずは健診結果を持って、気軽にご相談ください。
迷っている時間が長いほど、不安は大きくなりがちです。まずは一度、状況を整理しましょう。
受診の目安は?この数値なら一度ご相談ください
では、具体的にどのくらいの数値なら受診すべきなのでしょうか。お手元の健康診断結果と見比べてみてください。
特に注目していただきたいのは「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」という項目です。
これは、過去1〜2ヶ月間の平均的な血糖の状態を表す、非常に信頼性の高い数値です(※2)。
受診をおすすめする目安
- HbA1cが 6.0% 〜 6.4% の方
いわゆる「糖尿病予備軍(境界型)」の可能性があります。この段階で生活習慣を見直せば、正常に戻れる可能性が十分にあります。 - HbA1cが 6.5% 以上の方
「糖尿病」と診断される可能性が高い数値です。合併症を防ぐために、早期の治療開始が推奨されます(※1)。 - 空腹時血糖値が 110mg/dL 以上の方
正常域を超えています。100〜109mg/dLであっても「正常高値」と呼ばれ、注意が必要です。
「少し高いだけだから来年は下がるだろう」という自己判断は禁物です。
一度、専門医に正確な評価を受けることで、今のあなたの体の状態がクリアになり、漠然とした不安も解消されるはずです。
あまが台ファミリークリニックが選ばれる理由
クリニックを受診するにあたって、こんな不安はありませんか?
「いきなり厳しい食事制限をさせられるのは辛い…」
安心してください。あまが台ファミリークリニックでは、頭ごなしに指導したり、無理な制限を押し付けたりすることは一切ありません。
私が診療で最も大切にしているのは「対話」です。
患者さん一人ひとり、生活のリズムも、家族構成も、好きな食べ物も違います。教科書通りの指導が、誰にでも当てはまるわけではありません。

当院では、医師だけでなく、看護師、管理栄養士がチームとなってあなたのサポートをします。
「お酒はやめられないけれど、おつまみを変えてみよう」
「運動は苦手だけど、買い物ついでに少し歩いてみよう」
といったように、「あなたの生活の中で、無理なく続けられること」を一緒に探していきます。
まとめ:一人で悩まず、まずはご来院ください
健康診断の結果を見て、「これからどうなってしまうんだろう」と一人で不安を抱え込まないでください。
糖尿病(あるいは予備軍)は、早期に適切なケアを行えば、これまで通り健康的な生活を送り、美味しいものを食べ、旅行を楽しむことも十分に可能です。
私は医師として25年以上、患者さんの人生に寄り添ってきました。
私たちのクリニックは、あなたが健康で笑顔でいられるための「パートナー」でありたいと思っています。茂原市を始め、千葉市、一宮町、大網白里町からも多くの方に通院いただいています。
まずは一度、健診結果を持って気軽にご来院ください。
「ブログを読んで来た」と言っていただければ、スタッフ一同とても嬉しいです。
健診で「D判定」「要再検査」と言われたら、先延ばしにしないのがコツです。
今なら、生活を大きく変えなくても間に合う可能性があります。
「今の自分がどの段階か」だけでも、一緒に確認していきましょう。
受付で「ブログを読んで来ました」とお伝えください。ご案内がスムーズです。
ご予約・お問い合わせ
あまが台ファミリークリニック
院長:細田 俊樹(日本糖尿病学会所属 / 専門医)
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0475-36-7011
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〒299-4345 千葉県長生郡長生村本郷7293番
※ 駐車場50台完備 ※ バス停「國松眼科前」から徒歩x分
参考文献
(※1)一般社団法人 日本糖尿病学会 編・著『糖尿病治療ガイド2022-2023』文光堂
(※2)国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」(参照 2025-12-27)
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