血糖値を下げる「習慣づくり」5つのコツ!忙しい人こそ試してほしい
目次
こんな方に読んでほしい記事です
・健康診断で「血糖値が高い」と言われたけど、忙しくて病院に行けない
・薬に頼らず、できれば生活習慣で血糖値を下げたい
・運動や食事が大切なのは分かっているけど、なかなか続かない
・30代~60代で、仕事や家族のことで毎日が手一杯

上記のような悩みを持っている方にはこのブログを読むことで解決のヒントが得られるかもしれません。

みなさんこんにちは。
あまが台ファミリークリニック院長・総合診療専門医の細田です。
私はこれまでに年間5,000人以上の糖尿病患者さんを診てきました。
多くの方から、

できるだけ薬に頼らず、生活習慣を整えて改善したい
というご相談をいただきます。
そんな皆さんの努力が「無理なく・続く」ために、今日ご紹介する5つのコツはきっと役立つはずです!
忙しいあなたでも実践できる!血糖値を下げる5つの習慣
1. 朝食に「たんぱく質」を足す
ご飯だけ、パンだけの朝食になっていませんか?
卵、納豆、ヨーグルトなどたんぱく質を加えるだけで、血糖値の上昇を穏やかにすることができます(✳︎1)。

2. 食べる順番を「野菜→たんぱく質→炭水化物」にする
同じ内容でも、順番を変えるだけで血糖値の急上昇を防げます(✳︎2)。
食前に「サラダをひと口」意識するだけでも大きな効果があります。

3. 1日1回は“ゆっくり歩く時間”をつくる
早歩きじゃなくてOK。
夕食後20分の散歩が、血糖値を下げるのにとても効果的です(✳︎3)。
仕事の合間に階段を使う、コンビニまで歩くなどでも十分です。

4. 夜の「だらだら食べ」をやめる
寝る前のお菓子や夜遅い食事は、血糖値が下がりにくくなる原因に。
「○時以降は食べない」とルールを決めておくだけで、改善に向かいます(✳︎4)。

5. “記録”をつけることで意識が変わる
体重や血糖値だけでなく、食事の内容を記録することが血糖コントロールに大きな影響を与えます。

当院には4人の管理栄養士が在籍しており、患者さんに「食事日記」をつけてもらいながら、定期的に栄養指導を行っています。

その中で私が実感しているのは、
ということです。
記録することは、自分の食生活を客観的に見つめ直すチャンス。
さらに、専門家と共有することで「気づき」が生まれ、無理なく続けられる改善策が見えてきます(✳︎5)。
まとめ 無理をしない工夫こそ、血糖値改善の近道
血糖値を下げるには、継続できる“小さな工夫”の積み重ねが大切です。
薬に頼ることを悪いことだと感じている方も多いですが、
大切なのは、“あなたに合った方法”を見つけること。
治療を続けているのに、思うように血糖が下がらない方へ。
当院では、医師と管理栄養士が連携し
お一人おひとりに合った生活改善と治療プランを提案しています。
「もう少し良くしたい」と思ったその時が、見直しのチャンスです。
体重が落ちにくいと、血糖コントロールも難しくなることがあります。
「食事や運動を頑張っているのに成果が出ない…」という方は、医学的サポートによる肥満治療プログラムをご覧ください。

参考文献(✳︎)
- Gannon MC, Nuttall FQ. Effect of a high-protein, low-carbohydrate diet on blood glucose control in people with type 2 diabetes. Diabetes. 2004;53(9):2375-2382.
- Shukla AP et al. Food order has a significant impact on postprandial glucose and insulin levels. Diabetes Care. 2015;38(7):e98-e99.
- Colberg SR et al. Exercise and Type 2 Diabetes: The American College of Sports Medicine and the American Diabetes Association joint position statement. Diabetes Care. 2010;33(12):e147-e167.
- Brouwer-Brolsma EM et al. Timing of food intake and its effects on obesity and metabolic risk. Nutrients. 2020;12(4):1232.
- Burke LE et al. Self-monitoring in weight loss: A systematic review of the literature. J Am Diet Assoc. 2011;111(1):92-102.
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